荒らし荒らされて

 岐阜市内の会社員男性(30)の乗用車が車上荒らしに遭っていたことが分かった。修理に出した先のディーラーの駐車場で被害に遭い、カーナビのモニターなどが盗まれたという。ディーラーからの通報を受けた県警は重大な窃盗事件として捜査を始めた。
 調べでは、男性はある日の夜、岐阜市内で突然ギアが入らなくなり立ち往生。クラッチかミッションに不具合があるとみられ、保険会社のロードサービスで車をディーラーの駐車場に移動させた。
 翌朝、ディーラーが車の修理をしようとした際、左後部座席の2枚の窓ガラスが割られ車内が荒らされていることに気付いたという。
 盗まれたのはカーナビのモニター(3万円相当)やケース入りのメガネ(1万円相当)など。車内はゴミ箱がまき散らかされ、タバコの吸い殻などが散乱していた。
 現場の駐車場は屋外で街灯がなく夜間は真っ暗。車は事故車などとともに一晩留め置かれていた。ディーラーによると、この日夜、近くの店の駐車場でも同様の被害があったという。
 管理責任が問われるディーラー側は「割られた窓ガラスやモニターなどは弁償します。申し訳ありません」などと形通りの謝罪に終始した。